【川辺美紗子】客演スペシャルインタビュー 第2弾
今回お話を伺ったのは、右脳爆発では最早お馴染み、川辺美紗子さん。
第九次右脳爆発『溝音』にも、もちろん出演! 準レギュラーといっても過言では。本当にお世話になっております。
川辺美紗子さん
多忙な中でも、多くの舞台で継続的な出演を続ける川辺さん。その苦労を訊くと、本人は「大したことはないですよ」という。
「もっと忙しい人もいると思うんです。私は舞台外の仕事と両立で、土日には稽古に行けなかったりでご迷惑もおかけしますけど。でも例えば、3つの舞台を掛け持ちでやってる人なんかも多くいる。私は今の生活スタイルで、むしろちゃんとリフレッシュできてる面もあるし、悪くないかなと思っています」
「ただ、どうしても稽古時間が不足しがちなので。どの劇団さんに対しても、僭越ですが〝あまり出番の多い役は難しいです″とお伝えはするんです。でも右脳爆発は、そこを完全に無視してきますね。それは本当にどうかと思う(笑)」
そう言う川辺さんが舞台に立つようになったのは大学時代。大学の演劇サークルに入ったのが始まりだった。
「もともとは、明確に舞台を志してとか、どうしてもやりたくて、っていうことから始まったわけでもないんです。演劇サークルに入ったのも、直感みたいなものでした。なんだか馴染めそうだなという気配を感じたというか。特に、のちに同期として一緒に活動するメンバーたちとは、不思議と、初対面からすぐに意気投合できて。すごく人見知りだったんですけど、〝あ、この人たちとなら楽しく過ごせる″って思ったのが直接のきっかけでした」
そんなところから始まった舞台の活動が、気付けばすでに10年近くになろうとしている。
「これほど長くお芝居を続けるというのは、始めたころは思ってもいなかった。まず大学を卒業した時には、これで終わるんだろうなと思っていたし、自分でもそのつもりでした」
しかし、その意に反して、機会は途切れることがなかった。そんな今の状況を、自分では不思議に思うこともあるという。
「正直に言えば…誘っていただけたから出演する、という、これをただ繰り返してきただけなんですよ。どちらかといえば受け身でやってきましたし、自分から何かアクションを起こしたという印象もなくて。それなのに、私をいまだに誘ってくださる劇団さんがあって、ずっとお芝居を続けられている。本当にありがたいと思っていますし、同時に不思議でもあります」
そう語る川辺さんだが、今に至るきっかけは当然ただの成り行きではなかった。ターニングポイントになったのは2012年。大学を卒業する頃に出演した、ある舞台だった。
「劇団有馬九丁目さんの、『スターラインエクスプレス』ですね。私の中で、何かが変わったきっかけでした。その当時は大学外で舞台に立つのが新鮮でしたし、視野が広がったのを感じて。そしてなにより楽しかった。純粋に、まだまだお芝居を続けたいと思えるようになったんです。
そして、〝やりたいと思えばできるんだ″ということを実感したのも大きかったと思います。大学やサークルなどの母体がなくても、公演はできるんだと。大学を出ればもう機会はないんだろうって、思い込んでいた部分はあったかもしれません」
「そして、その時にご一緒させてもらった方々との繋がり。今いろんなご縁に恵まれているのも、考えてみればその時がきっかけだったのかな、と思います」
そこまで語ると「…すみません、なんだか別の舞台への思い入ればかりアピールしてる感じになっちゃってますよね(笑)恥ずかしいので、ちょっとこのあたりで…」と、慌てて会話を切り上げる川辺さんでした。
ちなみに、完全なる余談ですが、そんな彼女の特技は〝車庫入れ″。
「物理的に可能なら、どんなに狭くても車を入れられますよ!!」とのことです。
後記
今回のインタビューで聞き役をお願いしたのは、右脳爆発の元劇団員・近藤広章さん。このたびは照明スタッフとして、待望の復帰登板となります。
大学時代の同期でもある近藤さんは、川辺さんへの出演オファーが途切れない理由について、
「本人は分からないなんて言っていますけど。彼女に魅力がある、それだけのことですよ」
と、力強く一言。然り、かと。
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