【演出コメント】なぜ今、再演なのか(渡辺岳)


いよいよ本格始動した、劇団右脳爆発 RE:PLAY track.1『三人分の欠陥』。
右脳爆発 第10回公演にして、初の再演企画。

節目となる新たな挑戦に際して、以下、脚本・演出を担当する渡辺岳のコメントをお届けします。

脚本・演出  渡辺 岳

なぜ今、再演なのか

まず、記念すべき10回目の公演ということがあり、何か大きなことがしたかったんです。

結果的には今回、初めて「in→dependent theatre 2nd」という会場を使わせて頂き、過去最大規模の舞台を組むという事になりました。
そして、その大きな舞台で上演するに相応しい演目は何かと考えて。そこで、『三人分の欠陥』(2017年上演)を再演する、という案が浮かびました。
新たに書き下ろすのは大変だなと思ったのも、一部、否定はできませんが…(笑)

この作品は「若手演出家コンクール2018」ノミネート作であり、一次審査通過という結果を出したものでもあります。
自分の中では、右脳爆発の“ザ・ベスト”かなと思っている部分もあって。
劇団 右脳爆発とはどのようなものか。初めての方にも広く理解してもらうには、絶好の機会になると思っています。

これまでの9回、そして何より、前回公演の『溝音』で感じた座組のまとまり、一体感。
我ながら、良いチームだと感じました。新たな客演の方も迎え、今なら、より大きなチャレンジに向かっていける。
そんな自信もあり、今回の決断に至りました。


再演にあたって初演時から変えていく部分、それは細かく言うと重大なネタバレに発展するので説明しづらいのですが(笑)
右脳爆発の醍醐味である「観劇後の答え合わせ」がより楽しんでいただけるように、という意識はあります。
のちに映像配信も行いますが、繰り返し何度見ても楽しめて、そこに矛盾や疑問が生じないように。
再演の意義としては、そこが大きなポイントだと思っています。

改めてこの作品は、「見る⇔見られる」という、いくつかの相互関係を中心に据えた物語です。
その関係性の中で、「情報の差」がどのように表れてくるか。
たとえば一般的な会社の業務にしても、エンドユーザーがいて、販売者がいて、商社を挟み、メーカーがあり。
一連の流れの中、それぞれの持っている情報、視点は限られている。
そして仮に、その情報のバランスが崩れるとどうなるか。

右脳爆発の対面客席シリーズ、その原点を是非お楽しみください。


劇団右脳爆発 RE:PLAY track.1
『三人分の欠陥』
脚本・演出 渡辺岳

【日時】
 2020年2月1日(土) 14:00/19:00
      2日(日) 14:00
【場所】
 in→dependent theatre 2nd
http://itheatre.jp/index.html
【料金】
    当日券:3000円
    前売券:2500円
    右脳割:2300円(受付にて過去公演の半券orパンフレットをご提示下さい)
    ペア割:2名様のご予約でお一人様2300円
    グループ割:3名様のご予約でお一人様2100円
    学生割:1500円(要学生証)
    欠陥割(リピート):受付にて今公演の半券提示で2回目以降の観劇1000円
    ★12月31日までのご予約で特典グッズ(クリアファイル)プレゼント!

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